※Bloggerの不具合により前回記事が消えてしまったので、再UPします。
京都に来て2ヶ月が経ったころ、現在勤務しているお仕事が決まり、
それまで経験したことのない業界に足を踏み入れることになりました。
それは、呉服問屋。
京都の人とともに仕事をし、京都をもっと知りたいと考えてはいましたが、
ある意味でこんなにも京都らしいところで働くとは、思ってもいないことでした。
絨毯敷きの床で商品を広げ、一点ずつ手作業で札を付け、
紙の伝票に記入する。
こんなにアナログな仕事がまだあったなんて…
とても新鮮で興味深く、特殊な業界であることを感じました。
そして一番驚いたのが、出入りする仕入先のかた(業者さん)
と顔を合わせたときに交わす 「おおきに」 という挨拶。
これはこの業界で同業者同士が交わす昔からの習慣とのこと。
関西以外の人間が思いつく、
京都といえば、の言葉「おこしやす」に続くこの「おおきに」ですが、
生粋の京都人でも、お客さま相手の仕事をされるかた以外は
滅多に使わない言葉らしく、発するのに抵抗があるかたもいる模様。
わたしは生まれも育ちも東京なので、
はじめはかなり不自然なイントネーションで発していましたが(笑)、
郷に入れば郷に従え、頻繁に使っているとなんとなくサマになってきたような?
言霊ということばが日本にはありますが、
おなかの中から、からだの中から、
京都の人間になっていけるのだなあと思うと、
感慨深い気持ちになります。
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