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27 January, 2012
天の川のほとりの小さな学校
10年前、創刊して間もない、ある雑誌に
「誰も知らない草原カフェ」という見出しで特集されていたのをきっかけに、
いつか行きたいとずっと思っていたSEWING TABLE COFFEE。
大阪・枚方市の星が丘という町には、その名も「天の川」という川が流れています。
宮澤賢治の世界を彷彿とさせるすてきな名前のその町の、
川のほとりに古い洋裁学校があります。
そしてさらにその奥に、このカフェはひっそりと佇んでいます。
東京にいた頃、行きたいなあと思いながらも場所柄もあって行けないまま、
早10年が経ってしまいました。
関西に引っ越してきたし、そろそろ行ってみようかなと思っていた矢先、
お友だちのえんちゃんがポストカードの展覧会に作品を展示販売するというので話をきくと、
なんと偶然SEWING TABLEと同じ敷地内にあるSEWING GALLERYでの展示とのこと。
こうして不思議な縁あって、念願の場所に行くことになりました。
ギャラリーは小さな校舎の中の教室を一部屋改装しただけで、
奥にある別の教室は現役の洋裁教室。
古いのになぜか清々しく、あたたかみがある空間です。
今回の展覧会は「繕いの便り展」として毎年冬に催されるそう。
えんちゃんも何回か出展しているそうで、黒板を見ると#10とある。
そうか、わたしが初めてここを知ったちょうどその年から、
ここは静かに続いてきたんだな、とうれしくなりました。
そして、カフェ。
コーヒーを作るサイフォンの音。
テーブルに白い貝殻。
古い木材で作られた小船が点在する土壁。
差し込む夕陽。
わたしが愛する静謐な空間が、想像そのままにそこにありました。
ここの店主は女性。
カフェの隣で陶芸もされるようで、カフェのメニューはその手作りの器で頂けます。
目の前の草原には畑もあり、鳥かごがあり、テーブルもある。
でも一番すてきだったのは、
それまできりりと締まった表情をされていた店主の女性に
「ごちそうさまでした」と言ったときに返してくれた、とびきりの笑顔でした。
星の丘の学校の、小さくて静かな草原カフェ。
想いが10年越しで叶いました。
17 September, 2011
チェロが待つ風景
ご無沙汰しております。
更新を怠ったまま、忙しさにかまけて2ヶ月も経ってしまいました…
さて。
そんな忙しい日々の中、三条通りを歩いていて
「京都文化博物館」の前を通りかかったときのこと。
『フェリックス 室内合奏団 第23回 演奏会 14:30~』
こんな看板が目に入りました。
「へえ~こんな所でクラシックコンサートやるなんて、素敵~」
京都文化博物館は、前を通る度に気になっていた、とても威風堂々した洋館。
そんなクラシカルな場所でコンサートなんて、
わたしにとっては夢のような取り合わせ。
そんな風に思いながらもさすがにチケットは予約制よね、
と思いながら看板を2度見すると、
『入場無料』
「む、無料!? 無料だって!! 入ろう!! 今何時!?」
横にいる夫に時間を確認してもらうと、丁度14時。
興奮気味に中に入ると、外観からの期待を裏切らない素晴らしい内装。
一目で、旧銀行だなと思わせる窓口のレリーフが眼前に並んでいました。
ここは、旧日本銀行の京都支店、重要文化財として指定されています。
かつて業務が行われていたであろう窓口の奥のスペースが今回の演奏ホール。
天井も高く、すぐそこの廊下が演奏者の楽屋として使われているところなど、
それこそ明治や大正の時代を彷彿とさせるシチュエーション。
おしゃれしたマダムたちが続々と入ってくる。
わたしもきちんとした格好で来ればよかった! と何度思ったことか…
チェロが待っている。
古い洋館に横たわるチェロ。
そんな風景を、わたしは今まで一度も見たことがありませんでした。
たぶん、これからも見る機会は少ないと思います。
フェリックス室内合奏団は、京阪神地区の大学オーケストラの首席奏者や
音大OB・OGをメンバーとして結成された弦楽合奏団。
今回のコンサートは、普段クラシックの演奏会を聴きに行きたくても
なかなか行けない小さなお子さんがいる方や、
また子どもたちにオープンスペースで音楽を楽しんでもらおうという趣旨で開催されたもの。
京都って、こういうところがあるから本当に大好き。
東京ではなかなか目にすることがありません。
コンサート開始。
プログラムは、バッハ、レスピーギ、ショスタコーヴィチによる3曲。
特にわたしが好きな「シチリアーナ」という小曲を含む
2曲目のレスピーギの「リュートによる古代舞曲とアリア 第3組曲」は素晴らしく、
ラストで感動と興奮のあまり涙が…
普段はどこにでもいそうな印象のメンバーの方々(すみません)。
しかしOB・OGと侮る無かれ、音楽を真剣に学び楽器を演奏できるということは、
もしかしたらそれによってその人の人生が変わるんじゃないかと思わせるほどの名演でした。
ヴァイオリンを演奏するフェリックス代表の方の手は、
ヴァイオリンを弾くためにあるように思えたし、
ああこの人は人生を音楽に捧げたんだな、と真摯な姿勢が伝わってきたのです。
(あくまでも推測ですが)
演奏者や指揮者と、客席が非常に近いので、
演奏者の息遣い、呼吸、緊張、額に浮かぶ汗、
また聴衆の感動、興奮が手に取るようにわかる。
(そして時々、赤ちゃんの声!)
アンコールはおなじみの曲、「G線上のアリア」で締めくくられました。
いやー、本当に良かった! 来年も行きたい。
文化力。京都にいると、本当に頻繁に感じます。
コンサートは、今年は諸事情により例年より1ヶ月余りほど遅れて開催されたようですが、
通常は8月頃に行われるようです。楽しみです。
Felix室内合奏団:http://square.umin.ac.jp/~itoh/felix.html
15 May, 2011
The Exhibition "Lupin the 3rd"
京都駅に隣接するJR伊勢丹で開催中の『ルパン3世展』に行ってきました。
京都といえば日本の伝統文化のイメージですが、それだけではないんです!
例えば最近まで、東本願寺において
あの『スラムダンク』作者の井上雄彦氏が描いた
浄土真宗開祖・親鸞和尚の屛風が公開されたり、
市内には古い小学校の建屋を改装した「マンガミュージアム」という結構大きな美術館もあって、
(ここについてはまだ後日投稿します)
サブカルチャーをも受け入れる京都の懐の深さを感じることができます。
さて本題に戻りますが、
わたしにとって「ルパン三世」といえば子どもの頃に見たアニメが最もなじみの深いもの。
この展覧会はアニメ化40年を記念して、モンキー・パンチ原作漫画の原画、
アニメセル画、映画絵コンテなどを展示した本格的なもの。
当時にしては画期的なハードボイルド&クールな作風で話題になった「ルパン3世」ですが、
アニメPART Iはその作風ゆえ視聴率が良くなかったらしく、
PART IIからはコミカルな部分を増やして放送されました。
このPART IIが大ヒットし、わたしの世代はこのPART IIの再放送を見てルパンを知った、
ということになるわけです。
(PART Iはルパンのジャケットが青緑でPART IIは赤)
今日の展覧会で知ったのですが、
わたしに最もなじみの深かった「ルパン3世 PART II」は
リアルタイムではなく再放送だったんですね。
ルパン、不二子、次元、五右衛門、銭形、と魅力的な登場人物の中で、
わたしは断然、次元派!
ルパンとは真逆の「普段クールでたまーにコミカル」がいいんです。。
一緒に展覧会を観に行った夫と、
帰りはルパン三世のテーマを鼻歌しながら家路へ・・・
昨日はナタリー・ポートマン主演『ブラック・スワン』を観たので
チャイコフスキーの「白鳥の湖」を口ずさみながら帰ったわたしたち、
とにかく目先のものに影響されやすい性格と言えます(笑)
老いも若きも楽しめる京都、
これからもその企画力に注目していきたいと思わせられる展覧会でした。
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京都駅に隣接するJR伊勢丹で開催中の『ルパン3世展』に行ってきました。
京都といえば日本の伝統文化のイメージですが、それだけではないんです!
例えば最近まで、東本願寺において
あの『スラムダンク』作者の井上雄彦氏が描いた
浄土真宗開祖・親鸞和尚の屛風が公開されたり、
市内には古い小学校の建屋を改装した「マンガミュージアム」という結構大きな美術館もあって、
(ここについてはまだ後日投稿します)
サブカルチャーをも受け入れる京都の懐の深さを感じることができます。
さて本題に戻りますが、
わたしにとって「ルパン三世」といえば子どもの頃に見たアニメが最もなじみの深いもの。
この展覧会はアニメ化40年を記念して、モンキー・パンチ原作漫画の原画、
アニメセル画、映画絵コンテなどを展示した本格的なもの。
当時にしては画期的なハードボイルド&クールな作風で話題になった「ルパン3世」ですが、
アニメPART Iはその作風ゆえ視聴率が良くなかったらしく、
PART IIからはコミカルな部分を増やして放送されました。
このPART IIが大ヒットし、わたしの世代はこのPART IIの再放送を見てルパンを知った、
ということになるわけです。
(PART Iはルパンのジャケットが青緑でPART IIは赤)
今日の展覧会で知ったのですが、
わたしに最もなじみの深かった「ルパン3世 PART II」は
リアルタイムではなく再放送だったんですね。
ルパン、不二子、次元、五右衛門、銭形、と魅力的な登場人物の中で、
わたしは断然、次元派!
ルパンとは真逆の「普段クールでたまーにコミカル」がいいんです。。
| 会場にあった垂幕の次元さん…素敵です。 |
一緒に展覧会を観に行った夫と、
帰りはルパン三世のテーマを鼻歌しながら家路へ・・・
昨日はナタリー・ポートマン主演『ブラック・スワン』を観たので
チャイコフスキーの「白鳥の湖」を口ずさみながら帰ったわたしたち、
とにかく目先のものに影響されやすい性格と言えます(笑)
老いも若きも楽しめる京都、
これからもその企画力に注目していきたいと思わせられる展覧会でした。
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